・何も考えず目標までの距離が出るクラブを選んでいる
・どんなクラブでもできるだけ飛距離を稼ぎたいと思っている
・そもそも各クラブの飛距離を把握していない
上記の特徴が当てはまりますか?
はいと答えたあなたは、100切りができていないと思います。
もし、打ちっ放しだといい球が打てているのに、コースだと結果が出ない。
そんな悩みを抱えているのであれば、100切りできない原因は技術ではなく、考え方の可能性が高いです。
実際に90台で回る人と100以上の人では、打ってる球のレベルは変わらないことが多いんです。
違うのはコースマネージメントの考え方です。
この記事では「ボギーオン」の考え方でコースを攻略して、100を切る方法を教えます。ボギーオンの考え方は、90切りまで使えますので、今のうちに知っておいて損はありません。
友人の話になりますが、一打一打行き当たりばったりのゴルフをしていたので、この考え方でラウンドしてもらったら、
107 ⇒ 98
と、いきなりベストスコア更新&100切りをすることができました。
私の友人と同じように、100を切れるボールは打てているのに、考え方を知らないだけで100切りの壁に苦しんでいる人がいたら、ぜひこの記事を読んで、ボギーオンを実行していただきたいです。
本当に大事な考え方なので、しっかり理解してほしい。
ボギーオンとは
まずはボギーオンとは何か、について説明します。
パーオンとボギーオン
パーオン
パーオンは聞いたことがあると思います。規定打数よりも2打少ない打数でグリーンに乗せることです。パー4のホールであれば、2打でグリーンに乗せることですね。ティーショットのドライバーでフェアウェイに置いて、アイアンでグリーンを捉える。実際はなかなか難しいです。
ボギーオン
ボギーオンとは、規定打数よりも1打少ない打数でグリーンに乗せることです。パー4のホールだと、3打でグリーンに乗せるとボギーオンということになります。パーオンより1打多いだけですが、こちらだと自分にもできそう!と思いませんか?
すべてボギーオンできたら100切りはできたも同然
パーオンは難しいけど、ボギーオンならできそう!と感じていただけたかと思います。これを全ホールでボギーオン出来たらどうなるのか計算してみます。
規定打数よりも1打少ないので、
72打 - 18打 = 54打
54打+パターの打数が合計スコアとなります。
全部ボギーオンしたとして、2パットを9回と3パットを9回したとします。
54打 + (2パット×9 + 3パット×9) = 99打
9回3パットしても100を切れる計算です。
なんだか100切れそうなイメージが湧いてきましたね!
では、具体的な方法について紹介していきます。
ボギーオンを実践する
具体的に解説していきます。
(例)400ヤードのパー4があるとします。
パーオンだと、250+150=400になります。ドライバー250ヤードに7番アイアンで150ヤードを乗せる。
ボギーオンだと、200+150+50=400です。ドライバー200ヤードに150ヤードをアイアンで刻んで、50ヤードのアプローチでグリーンに乗せる。
パーオンとボギーオンの難易度が大きく違うことがお分かりいただけたでしょうか。
具体的に気を付けるポイントは以下の通りです。
- 3打目:グリーンに乗せる
- 2打目:3打目を打ちやすいところに運ぶ
- 1打目:OBを打たない
ゴールから考えていくと、ポイントがわかりやすくなるので、3打目からさかのぼるような順番で解説をします。
3打目:グリーンに乗せる
ボギーオンの考え方において、3打目のアプローチが命綱となります。とはいってもやることはシンプル。
「残り50ヤードからグリーンに乗せる」
これだけです。
別にロブショットやギュッと止まるスピンショットじゃなくていいんです。ランニングアプローチでも、転がしてもいいです。
いろいろなクラブで50ヤードを練習して、自分の中で再現性の高いクラブと打ち方を見つけてください。基準がわからないなら、アプローチウェッジのハーフスイングから始めてみましょう。
また、狙う場所はピンではなくグリーン中央(真ん中)にしてください。ピンを狙うと、外した時に大たたきするリスクが増えてしまいます。嫌なバンカーなどがある場合は、グリーン上のハザードが無い側を狙ってもいいです。
とにかくグリーンに乗せることを目標にします。

これができないと、ボギーオンはできません。練習しまくりましょう。
地味でつまらないなぁ、と思うかもしれません。そう思う人は多いです。ただ、そう思っているからみんな100が切れないんです。コツコツ練習をして、100を切る準備を進めていきましょう。おすすめなのはウェッジだけもって練習場に行くことです。誘惑のクラブを持たずに自分を追い込みましょう。球数が多くなるので時間制の練習場がおすすめです。
2打目:3打目を打ちやすいところに運ぶ
3打目の重要性はわかってもらえた前提で進めます。
2打目は3打目を打ちやすい場所へボールを運ぶ役割です。サッカーでいうアシスト、バレーでいうトスのようなものですね。わかりにくかったらスミマセン(笑)割と重要だということを言いたかっただけです。
ポイントは「3打目をどんな状況で打ちたいか」から考えることです。
3打目を残り50ヤードから打ちたいのなら、グリーンから50ヤード手前のフェアウェイを狙います。
ちなみに3打目の位置を30ヤード以内にすることはお勧めしません。理由は以下の通りです。
- バンカーに入るリスクが高まる
- アプローチの距離感が難しい
- 目標となるフェアウェイが狭くなる(花道になる)
- グリーンの周りは傾斜が強い場所が増える
18ホール安定してアプローチするためには50ヤード以上に設定するのがおすすめです。
また、2打目は1打目のミスを取り返せる役割もあります。ティーショットが上手くいかずに、残り200ヤード以上残ってしまったとしても、残り50~100ヤード地点にいけばいいや、というゆとりのある気持ちで落ち着いてリカバリーしましょう。残り200ヤードだったら150ヤード打つだけでいいので、7番アイアンやユーティリティーのハーフスイングくらいで打てますね。
決してグリーンは狙わずに、3打目にバトンを渡すことだけに徹しましょう。

1打目:OBを打たない
ティーショットで一番大事なことは、OBを打たないことです。
OBを打つとプレ4から打つことになり、そこから運よくグリーンを捉えてもダボオンになってしまいます。ボギーオンの挑戦権を残すためには、OBを打たないことが必須です。
2打目を打つことができる場所であればフェアウェイじゃなくても、ラフでもバンカーでも構いません。池ポチャはペナルティがあるので、OBと同じように避けるようにしましょう。
OBの対策は2つあります。
- ①ハーフスイング
-
ドライバーは何ヤード飛びますか?パーオンを目指すゴルフだと250ヤード飛ばさなければならないので、かなりプレッシャーがあります。しかし、ボギーオンのゴルフでは200ヤードで充分なので、ハーフスイングをして方向性を安定させることに注力することができます。
OBさえしなければ、2打目でリカバリーすることもできるので、一か八かのスイングはやめて、打つというよりは運ぶというイメージでスイングしてみましょう。
また、ハーフスイングはミート率が上がるので飛距離は思うほど落ちません。練習場で試してみて!
- ②確率の良いほかのクラブで打つ
-
必要な距離は、200ヤードでいい(実際には300台のパー4が多いのでもっと短い距離でいい)ので、5番ウッドなどの選択肢も生まれます。狭いホールや飛距離の出る人はユーティリティーでもOK。ドライバーの方向性が心配なのであれば、ほかのクラブでも問題ないわけです。「180ヤード×2回=360ヤード」のように考えても面白いですね。
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(おまけ)ボギーオンした後:パターは2打で入れる
グリーンに無事乗せたら、そこから2打でパターを入れることを目標にします。
1回目のパットは入れようと思わず、ピンを中心に半径2メートルの円に入るようなイメージで打つといいです。できるだけロングパットにならない為に、グリーン中央を3打目で目標にしています。もし極端なロングパットになったら、3パットで入れる目標に切り替えましょう。ボギーオンで100切りする場合は9回まで3パットしていいですからね。
2回目のパットで2メートルの距離を入れます。しっかりと入れられるように1~3メートルのパターを家で練習しましょう!

ただし、パターは自分の調子だけではなく、コースの環境やその日の天候にも大きく影響を受けます。悪い時も気にしすぎず、水物だと思って受け入れましょう。
まとめ
ボギーオンの考え方を紹介しました。
本記事以外にもたくさんの人がボギーオンについて発信していますので、いろいろ見てみてしっかりと理解しましょう。
知識として理解するだけではなく、コースで実践することが何より大事です。まず実践することができれば、仮に結果が出なくても、あなたは大きく100切りに近づいているでしょう。
2打目を打つとき、当然のように刻むクラブを握るまで習慣化していきましょう!
また、ボギーオンの精度を上げるためには、ラウンドの時だけではなく、練習時からボギーオンを意識して練習する必要があります。
とりあえず50ヤードアプローチ。
この練習を徹底してください。練習方法についてはまた記事を書きたいと思います。
ボギーオンは100を切るうえで必須の考え方です。理解して、実行して、ボギーオンで100切りを達成してください。
いい報告をいただければ幸いです。
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